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レンゲ畑
070429

世間は、ゴールデンウィーク

今までは「休みで仕事の遅れを取り戻してやろう。」なんてしてたけど、今回ばかりは休みが滅茶苦茶うれしい。大連休にはならんけど、カレンダー的に休むつもり。

結構、丸投げされる身はキツいのだ。ヒトの仕事はやる気の拠り所の持ち方が難しい。

ただ、苦しんでいれば良い事もある。
現場に見学に来ていた若者達が、その仕事に加担してくれることになった。
(例の熱い奴も含まれてるぞ)

現実を見れば、仕事はトントンと進まないので効率的ではない。が、やっぱりチームに若い力があると良いなと感じる。説明しにくいけど、初々しいと言うか。前へ向う意思と言うか。元気の素と言うか。新しい発想と言うか。

今までは氷河期で、殆どヒトは入って来なかった。入ったとしても、滅茶苦茶の艱難辛苦をくぐり抜けてきたヒト達だったんで、最初から達観してると言うか。擦れてると言うか、ワタシのもとには来るすべも無かった。
そのヒト達、ルーチン的な仕事は出来る。でも作るモノ(ワタシ的に見て)切れてるけど面白くないと言うか。教科書的と言うか...。
ある奴に至っては、実作を作ることに意義が見出せない。有名建物を評論したり、空想企画してた方が僕には合ってるなんて飄々と語る奴までいる。
「じゃぁ、何でお前は、この生業を選んだんだー。」って声を大きくして言いたかったが、馬鹿らしいのでやめた。

これはワタシの主観だから、そんな考えを歓迎してる人達もいる。
時代はこうなんだってね。
おいおい、ワタシ達から実作を取ったら何が残るんだ。

ワタシ達の社会も悪いけど、やっぱりヒトを追いこみすぎちゃいかん。今年の新人を見ていて、若者特有の瑞々しさや、活発さを変な意味で奪っちゃいけないと痛切に思う。

ウチも世間並に、やっと普通になった感じがする。純な若者たちがやってきた。
若い力は絶対に必要なのだ。

ロートル人間達で志向する方向なんて、マンネリのシステムに乗っかった思考でしかない。
良い意味でそれを打破するのは、純真な若いベクトルだと感じる。
ある意味、膠着した空気を破れるのは、彼ら達かもしれないと思える今日この頃です。

家の近所の田んぼにレンゲが一面に咲いていた。
レンゲは田畑の栄養分として、春先に植えられると聞く。

ワタシも今まで孤軍奮闘して来た。真剣に技量を伝授したい奴が現れなかったかもしれない。ここいらで、少しだけ伝授しようかな。なんて思える奴が出来たことに少しの喜びを感じるノダ。彼らの将来の実のためにささやかなレンゲでも植えようかなと思った。

技量は当然、若者に伝授するのは当たり前?
アホな。悪いけど、おぢ達にも伝授する相手を選択する意思は持ち合わせている。

まぁ、かってのワタシがそうだったように、そんなもの要らないと言う奴もいるんだけどね。(ワタシは、重要なことの殆どを内では無く、外でいろいろ教えて貰った。)
いいんじゃないか。それはヒトそれぞれなんだから。
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琥珀色の時
070424

なんだかんだで忙しいデス

ちょっと担当している建物が落ち着いたと思ったら、こっちのが人いないから手伝ってくれって話。
「良いですよ。」って引きうけたら、担当の上の人間は、もう大船に乗った気分(おいおい)
何にもやらない...。ポンチ絵描いて「これで宜しく。」だそうだ。
弱小会社で先生気取るなさ。

おいおい、ワタシは手伝うとは言ったけど、全部、任されるつもりはないぜぇぇぇぇ。
でも頼まれたら、それをカタチにしなけりゃ生業を張ってる矜持が許さない。
つくずく因果な性格。
担当は、胸張って早く帰宅
何とかしろと吼える気力も失せる雰囲気

どして、こんな風に切りかえられるんかなぁ。
自分の息吹を吹きこめる建物だろ。もっと執念見せろよ。なんて思ってる。

まぁ世の中は、誰かが必死して支えて成り立ってる。
割り切れば、楽なんだろうけど、ホントにそれで良いのか。

帰宅し、不合理に憤怒の念を納めつつ、琥珀色の時を迎える今が至福の時

良いなぁ。この琥珀色は...。
いつも静かにワタシを受け入れてくれる。
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心変わりしないで
070415
桜ももう終わり
そろそろ初夏に向うのかな。
日本の夏も熱帯に近づいてるみたいだから、嫌な季節になりそう。

今日はちと建築業界で起きていることについて書いておこうと思う。
かつらの建築士こと姉歯氏が耐震偽装をして、この度、確認申請が改変になる。

確認申請とは、新しく建てる建物は、こうこうこういうものです。内容が法に照らし合わせて適合しているかどうか確認してくださいと言うもの。

構造の審査が厳しくなるのは、当然として...。
(この対応のために設計各社は、構造の担当のスペシャリストを沢山雇う必要が高まった。)この点については、言うに超したことはない。

だが、それに伴って確認申請で出したものは、何人たりとも誤字脱字以外は間違いは認めない。もし間違ってたり、変更したいならば確認申請を出し直しだ。と非常に厳しいお達しが出た。
(当然、確認申請料は再度、必要となる。この金額は面積に比例しているのでバカにならない。)

え、それって良いことじゃん。と思うだろう。

普通は1回で、設計内容を把握して確認申請してオッケーが出る。
そのようなケースは別段、問題はない。

しかし、ちと想いを巡らせて見てほしい。
家造るとき、設計図を描く。で、しつこいぐらいに内容を確認して、これで行きますよと申請書を作る。

でも、現地にモノが建ちあがってくると、設計図で思い抱いていたものと違った部分が必ず出てくるものなんです。これは、建物に想いが強い人ほど、傾向は強いかな。
一生に一度の買い物。そうそう妥協はできないはず。

人間たるもの、迷うものです。悩むものです。

そこで変更です。

今までは、構造に影響が無い部分や軽微なものであれば、計画変更と言うシステムで許して頂いていた。(変更の内容を書いて、届けて認めて貰ってた。)

しかし、今度からは、それができなくなりそうです。
変更したものは、最初からやり直し(確認申請の出し直し)です。

しかも、今回構造の申請内容を確認していただくために、認定審査期間は今までの3週間の期間から、2ヶ月半に伸びた。
今までの性善説の審査から、性悪説の審査への改変のための審査期間の延長。

これも辛い。竣工時期が変更とかで、内容が変わっちゃうと2ヶ月ぐらい伸びてしまう。商業施設なんかだと、その間の利益や売掛金、金利などがモロに影響を受ける。

我々としては、工期が伸びることは設計自身の瑕疵ではなく、皆様の「心変わり」が理由なんですよ。と口を酸っぱくして語って行かないといけない。

今回の改変
中には建築士の立場向上のためには、良い事だって意見が少なくない。
確かに変な建築士撲滅のためには、ためになるだろう。

しかし、オーナーやユーザーの皆さんのクビも同じように締める結果になりそうなことも書いておきます。

参加者の善意で任された図書文庫が、悪意ある一人のために、厳密なルールが規定され、借りる方も、本を提供する人間も杓子定規の中、利用者が萎縮してゆくみたいな...。

建築って造っているうちに、気が変わるものなんです。
だって人間なんだもの...。

この改変。運用されて混乱を招くことは、間違いないです。
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関西の逸品だよな
070407

今まで普通に食ってきたけど、いかなごの釘煮
甘めの醤油砂糖で「炊いた」ありふれたおかずだけど、あつあつのご飯にのっけて食べたらウマーだよなぁ。

これって、関西だけのもんなんだよなぁ。
食文化が少し貧弱な関西圏(こんなこと言うとお叱りを受けるかな)でも、これだけは誇っても良いと思う。(小麦粉焼食品も良いけど)

味噌文化圏では食べられない。
(ホント、普通にスーパーで売ってない。)

味噌文化圏の人達にも絶対合う味付け。
何で売ってないんだろ。

これが出てくると初春になったなぁって感じる。
もう、そろそろ終わりかな。

この春も、随分食させていただきました。
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