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サービスの対価
061126

師走も近づいてきましたね。
街も何だか慌しくなってきた。

先日、買い物にでかけた道筋
「あ、ガソリンがねぇや。入れとこっか。」

そんなこんなで、近所のガソリンスタンドに寄った。
知らないうちにセルフのスタンドになっていた。
まぁ一時期の凄い値段の頃からすれば、少し落ち着いた感があるものの、やはり高い。そんな影響もあるのかどこもかしこもセルフスタンドになってきた。
やはり人件費が一番高いんだろう。

そこで見かけた128円(リッターあたりね。)の表示
「安いじゃん。」

静電気除去の出っ張りを触って、カードを入れる。

レギュラーガソリンを選ぶ。クルマの蓋を開けて、そのコックを突っ込む。
握りを掴んでガソリン投入
何となくわかったものの、スタンドの人間は誰も来ない。
「これじゃ、歳食った人たちにはわかんねぇよなぁ。」

終わってレシートが出てくる。
そこには「カウンターまで来てください。」の表示

「どこまでも命令調だな。カードで払っているんだぜ。この場で終わらせろよ。」
現金で払う場合もカウンターに行くシステムになっているようだった。

出てきたレシートを見る。
「ん、何で130円なんだ。あの表示には128円って書いてあるじゃねーか。」

来いと言われたカウンター。若っかいおねぇちゃんと、ちと上ぐらいのおにいちゃんが退屈そうに座ってた。

カウンターでレシートにサインをする。
それで130円のことを聞いてみた。

「あれは、会員だけの価格です。」

良く見ると、表示の下の方には、会員価格とちっこい文字で書いてあった。
それにしても運転中には読めない小さな文字
ソフトバンクじゃねーが、はっきり言って不当表示

仕方なく引き下がる。
で、窓ガラスが汚れていたんで、「雑巾を貸してくれ。」と言った。
おろおろするおねぇちゃん。
おにいちゃんが毅然として返した言葉

「ぞうきんはありません。」

おいおい、どこまで高飛車だ。
いつから、そんなシステムになっちまったのか。
前は頼みもしないのに、ボンネットとかタイヤとかのチェックをしませんかなんて言っていたのにな。

むかむかする気持ちを抑えつつ、クルマを出した。
途中、店員がサービスしているスタンドを通りすぎる。

135円の表示

「5円の差か。50リッター入って250円の差か。」
そんなにガソリン入れる訳でもないので、その金額で店員のサービスがあるなら、こっちの方が良いと思う。

それが高いか。安いかと思うのは個人の思い。
ワタシは、二度とあの高飛車なスタンドには行かないと思う。

アメリカ的な勝手にやってろもアリだとうは思うが、やはりサービスにはキチンと対価を払う欧州的な豊かな生活の方が良いなと思う今日この頃なのです。
| つぶやき | 00:44 | comments (9) | trackback (0)
コーナーの狼おばはん
061119
どさ廻りが続いている。現地調査やら、現場やら。
飛行機や列車でポイントまで飛んで、そっからレンタカーを使うことが多い。
地方に行くとバスも1時間に1本とかで、現地にいる時間に制限が起きると乗り遅れちゃったりして、タイヘンなこともしばしば。
また、駅前にすらタクシーが待機してないこともあったりして、やはりレンタカーが一番だなと感じた。

このレンタカー、最近では確実にカーナビが付いていて重宝する。
今までは、横に座る人間に地図を見てもらい「そこ右。次を左」とかやって、間違っていたり指示が遅くなったりすると、気まずい車内になっちゃうことも多い。
その点、ナビは良いですね。たとえ間違えた指示だとしても、「てめー、間違えた指示出しているんじゃねーよ。」と笑ってすませる。間違えても、直ぐに別ルート検索してくれる。こんな部分は機械任せでもいいかなと思う。

それに最近のナビには、レストラン表示機能なんて付いちゃってて、表示を切り替えれば、即座に近辺の食事所が表示されたりする。

知らない地に行ったとき、「もう少し走れば、もっと別のめし屋が見つかる。」との期待に結構、食いっぱぐれたりしてしまうことが多いんじゃないだろうか。
事前に行程の途中のどこどこでめしを食うなんて予定を立てることはあんまりしないから、結構行き当たりばったりなワタシには嬉しい機能。
「あー、こっから先はもうメシ屋が無さそうだから、この辺で手を打つか。」

自分の車にはナビなんてついてないので、こんな機能を知ってしまうと、久しぶりに物欲の気持ちがうずき出した。

そんなことをしながら、見知らぬ土地のドライブが続いた。
高速道では対面の1車線。前に赤いファミリーカーがトロトロと走っている。
「高速なのになぁ。もう少し早く走ってくれへんかなぁ。」
仕方なしに後を低速で続く。こちらもそれほど急いでないので、クラクション鳴らしたりパッシングはしてませんよ。
インターに到着。やっと前の「とうせんぼ的なクルマ」から開放されると思いきや、同じ方向へ行く模様。乗っている方を見ると、サンバイザーをかぶったおばさんだった。

「あちゃ、これからもずっとご一緒なの…。仕方ないなぁ。」

しかし、進んで行く内にどんどん道幅の狭い峠道へ。ナビもそちらを指し示している。
「げ、こんな道を通らないといけないのか。」
前に走っていた赤い車、心なしか調子良い。コーナーを廻るスピードが凄いのだ。
ヒュンとコーナーに入ったら、心地よいスピードで立ちあがって行く。完全におばはんのシマに入った感じ。気づいたら、2コーナーも差をつけられていた。
親戚のヒトが「都会の道は走りづらい。やっぱり田舎の道は走りやすい。」と言っていたこともあったから、自分のテリトリーの道は走りやすいと言うことはわかる。
それにしても、この早さは異次元な感じ。

「おばはん何物」ってな感じの驚きの連続。

一緒の道を走っている人間にしかわからない感覚。畏怖すら感じてしまいました。
レンタカーはオートマだったんで、ミッションのクルマで勝負してみたいなんて思った。
でも、あのコースじゃ勝ち目ないだろうなぁ。

注)ワタシは走り屋じゃありません。(笑
| つぶやき | 19:47 | comments (10) | trackback (0)
変わらない景色
061111
サーバーがぶっ飛んでいて少し焦った。
ま、無くなったら無くなったで、どこかでもう一度やってみるかとも思う
それとも、このまま消え去ってもいい。

しかしながら復活した模様なのでログ上げ

先週末に焼物の工場の見学へ行って来た。焼物は建築とも結構相性が良い。
それをタテモノ内の装飾品に使いたいとのお客さんの要望
こういう機会は滅多にないので、「是非!」と同行をオネガイした。
同業の若者達は、効率悪そうだから行かないと言う奴も多い。
そんな奴らを見るにつけ、建築なんて雑学なんだけどなぁと残念に思う。

山間深くにある工場、そこまでの道のりで見た山は秋の装い。
黄金色と茜色に染まった木々
久しぶりに目に鮮やかな景色。
泣けた。

もう少し経てば、ココも一面の雪景色となる。
昔から、ずっと変わってないそんな景色の移ろい。

すれ違いも大変な狭い道路
そこかしこで朽ちかけている。
それにところどころで、落石の後が少し怖い
地域へ行けば行くほど、インフラが寂れる様子がはっきりと見てわかるようになってきた。と思うのは気のせいだろうか。

どの地域も平等に整備されていた時代は過去のものになりつつある。
それが良い悪いかは、断言しない。財源、効率化、必要性を語られたら反論できない。
時代が、それを求めていると言うなら仕方ない。

ただ、これらのインフラを今まで通りの安全神話を信じて通り使っていけば、必ず持たない臨界点が来ると思う。その時は、多分、事故が起きた時だと思う。

それらのインフラを整備せず捨て去ると言う判断ならば、それを使わない。安全は担保出来ない。の宣言は必要だと思うのだ。
はっきりした地方の切り捨ては、選挙の票に直結するもんだから、政治家が言うことはないと思うが…。

工場では、黙々と作業にいそしむ人の横で好奇心一杯で見学していた。
やっぱり職人さんはすげーや。
簡単そうにやっていて、寸分狂わずに仕事を上げていた。

こちらも前述のインフラと同じように、減らしたラインも多いと言う。
聞くところによれば、単純系の形を作り出すラインは中国の力に負けてしまったという。
残しているのは、決して真似できない特殊技量が必要なもの。デザインが秀でたものだそうだ。

人口減の世に向けて、今までの方法論や仕事感、価値観を変えてゆかなきゃなと何となく思った。
| つぶやき | 22:43 | comments (7) | trackback (0)
バスの空気
061103
最近、現場が電車の走っていない地域でバスを使うことが多い
バス路線でも乗換えみたいなことをしている。
バスの乗換えは列車のようには行かない。交通渋滞や天候に左右され、始発停車場で無い限り時間通り来る事は稀。
結構「乗り継ぎが悪いよなぁ。」なんて思っていても、前のバスが遅れていてピッタシカンカンなんてこともある。うまく乗れるのは時の運。まるで博打のよう。

また、バス停車場は自然に対して厳しい。
列車の駅であれば、よほど僻地でない限り屋根付きの場所で待てる。だがバスの停留所は殆どが雨ざらしの場所。夏の炎天下も堪らなかったけど、これから辛い季節がやってくる。
コートの襟を立てながら、足踏みして待つ季節がやってくる。

バスと言うものは停車場が多く、そこかしこでいろんな人が乗ってくる。
電車よりも地域密着色が濃いから、色々なドラマが繰り広げられる。

仕事帰り、珍しく時間通りにバスが来て乗車する。
結構な時間になっていたから、車内も空いていてすぐに座れた。

「あー疲れたなぁ。今日はまた宿題が増えたなぁ。どうしよっかなぁあの部材。」

どっぷりと暮れた車窓から見える景色。街の明かりが過ぎ去って行く。
車内は、廻りの車への影響もあって照度はぐっと抑えられている。だから電車で見られるように新聞を読んでいたり、本を読んでいたりする人が滅法少ない。

停車場でたった一人待つ女性が見え、バスが止まった。
その人が乗り込んできた。ツカツカツカと運転手のところまで行く。
「このバス、どこどこまで行きますか。」
「いや、そこは行きませんよ。」と運転手
がっくりとうなだれる女性。

「ちゃんとバス停の行き先案内を見ろよ。」と思う。
その女性が振り返って座席の方へ歩いてくる。外国人とおもわしき方。納得した。
列車の駅であれば、最近でこそ外国語表記があるものの、立て看板だけのバス停では外国語表記があるところなんて皆無だろう。
その女性が座席に座った。行けるところまで行くつもりだろう。

その後がイケていた。
バスの運転手が何事か運転席で語り出した。どうやら無線で話しているらしい。女性の行き先への乗換えができる停車場を一生懸命聞き出している。雰囲気では「最終の連絡が可能な停車場」があるようだった。車内は、それを聞いてホッとしている空気が流れた。
わかっていないのは、当のご本人だけの様子。
しかも疲れか何か知らずが、眠ってしまっているようだった。

その乗換え可能な停車場に着いた。一向に動かない女性。
運転手が「○○へお行きの方。ここで乗換えですよ。」と2度ほど繰り返す。
しかし女性、眠ったまま。運転手が運転席から離れようとする。
同乗していたサラリーマン風の客がしびれを切らして、女性のところへ行き肩をポンポンと叩く。ハッと我に返る女性。急いで降車口に立つ。

「ここから反対車線のあの建物の前でバス乗換えね。チェンジヒアね。あそこね。」と指さしながら説明する。
3回目ぐらいで納得した女性。何度も何度も「ありがとう」を繰り返す。
チラッと見えた横顔は本当に嬉しそうだった。

車内の空気はほんわかしたものになったのは言うまでもない。

バス車内、結構、運転手の人柄で空気が変わったりする。
回数券をお願いすると「停車中に願います。」つっけんどんに言われ、停車中にお願いすると何も言わずにブスッと渡してくる運転手。
お前はヤンキーかと思えるようなグラサンをかけた運転手。
バス運転手は一人しかいない車内、本来のドライブの目的と共に、会社の営業やサービスをも全て受け持っているはず。

同じ乗り合わせるならば、気持ちの良い運転手に巡り合いたい。
| つぶやき | 02:29 | comments (4) | trackback (0)

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