<< October 2005 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
星の格付と言えど
051027

久しぶりに貯まった休日をとった。
平日と言うことで、おざなりとなっていたコドモの保険の関係で近所の郵便局へ行った。
さすがに平日の昼間と言うことで、来ている客層は老人層が多い。

窓口対応は、あきれるほどのどかだ。
この「のどかさ」が老人層の普段の時間の流れにはピッタリ適合していて、彼らから受けいれられるのだろう。
それに、何を聞いても返答してくれそうな親切そうな職員の顔。
これはこれで構わない。
そこに適合したマーケットであるから。

普段、市中の銀行のサービスに慣れている身としては、ちと時間の流れに不満ではあるが郷に入れば郷に従えだ。
ちと長居したのでいろいろと観察した。
地方局の職員数は、ホント少ない。
はがき手紙などの郵便業務に1人、貯金、保険関連に1人、そして双方のフォローに1人の合わせて3人だけだった。

見ていると次から次へとやってくる老人たち。どの方々も言っていることに要領を得ない。サッサッと切り抜けるのは、ほんの一握りだ。
市中銀行ならば、「お客様はこちらへどうぞ。」と別窓口へ連れてゆかれるパターン
でも順番は客により、厳格に守られている。
そんな世界だった。

少しすると、スーツ姿の男性2人組がやってきた。老人たちとは別の種族。
見ていると、しきりに局内を観察、チェックしている。胸には「郵便職員」のバッチを付けている。

最近話題となっている「郵便職員の格(星)付け機関員」かと想像する。
(あくまで想像なので違っているのかもしれない。)

職員の胸のあたりに星を探したが見つけられなかった。

そんなことをしていたら、もう一人太ったおっさんが局内に入ってきた。
先に入っていたスーツの2人組が道をあける。
どうやら、彼らの上司らしい。

しかし、その姿に驚くというよりゲンナリした。
上はよれよれのフリースのベスト。下はそのフリースと同色の綿シャツ。下はコーデュロイの筋が擦り切れたズボン。
見るからに、普段着。しかも家ではき古した様子。
服装如何でどうこう言うつもりはない。

ただ、同じ郵便職員を監査する人間として、あまりにも相応しくない。
局内の人間はきちんと制服を着て、お客さん相手にてんてこ舞いだ。

その横で普段着のおっさんがえらそーに「ここはああだ。こうだ。」とこれみよがしにチェックしている。

よーし、民の眼で星付けたる。
おっさん、あんたは星ゼロだ。

だいたい、3人も監査として人員を割いているんなら、窓口人員をもっと増やせ。
見るからに業務がパンクしているだろ。

最後に笑ったのが、出て行く際、スーツ姿の人間がササッと道を空け、客を制してまで普段着のおっさんの通路を確保した点。おべっかもたいがいにしろつーのだ。
確かに点数つけられるのはツライだろう。でも世間は冷めた眼で見ているぞ。

真面目に働いている職員よりも、そんなだらしない人員を監査職員として雇っている業態事態が間違っている。

でもリストラ対象は、決まって現場一線で汗水垂らしている人間なのだ。
| つぶやき | 15:36 | comments (6) | trackback (0)
ひとつずつ無くなってゆく
051026

今まで、昼にお世話になっていた一杯めし屋が店を閉めた。
だんだんとワタシが愛する店々が、ひとつづつ消えてゆく。

そこはじいちゃん、ばぁちゃん、その息子と3人で切り盛りしていた店だった。
店の造りはカウンターのみで、夜は一杯呑み屋となる。
昼飯に出てくるのは、見かけはキレイではないものの素朴でボリュームにあふれるメニューだった。週の定番の巡回コースに入っており、地上げか何かわからないが、ある日行ったらガランドウの抜け殻になっていた。

長い間、同じ場所で働いていると、いろんな店の移り変わりにぶちあたる。
各所で店子の替わりがあり(結構、居抜きで替わる)、大抵、その後にくる店は、ちょっと小マシな食器や内装、こじゃれたメニューで若者へのアピールをする。
しかしながら、前の店より旨いモノを出す店は少ない。そして、必ずと言って良いほど値段は高くなる。替わった後、一回行って、足は遠のく。

「おい、この値段なら、前の汚い店のメニューに金払った方が何倍か価値あるど。」

前の店も値上げしてたら続いたかと言うとそうでもなさそうなのだ。
いわゆる、三ちゃん商売で労働力の高齢化が傍から見ても気になっていた。古くからやっている店ほど、その傾向は高い。
時に、ばぁちゃんがは倒れそうなほど、ゆっくりとご飯をよそっていたら、息子が憤慨して怒りだしたこともあった。いつ倒れてもおかしくないほど、老夫婦たちは疲れていた。

もう一軒の行きつけの店も同じような状況。

そこは、ばぁちゃんと息子夫婦で切り盛りしている。
ここは何とか、今のところ商売が続いていきそうな雰囲気はする。
こちらの店は「息子に嫁が来ている点」で、前の閉めてしまった店とちょっと空気は違っている。
やはり若い世代側で、続けようとした意識に満ちている。

客商売だけに辛い。見ていて辛そう。だからホントにこういう所の嫁になるには、それなりの覚悟と言うものが必要。それに加えて旦那の甲斐性も必要。
だが嫁が来ている点で大きな差がでてくる。見ていてしみじみ思った。

ただこちらの店も老いた側と若者側で色々営業面で意見の食い違いがある様子。

それまで「和食」をベースとしていたメニューに、ある日、突然、お好み焼きと焼きそば、焼肉などの鉄板焼きメニューが加わった。世代交代の瞬間に立ち会ったのだ。

鉄板焼きメニューは明らかに若者を対象としたメニュー。料理しているのは若旦那。
一方で、おばぁちゃんのメニューも辛うじて生き残った。
「大根のたいたん」とか「肉じゃが」や「ふきのごまあえ」、「魚の煮付け」などなど
(最初大阪に来たとき、何で「たいたん」が煮物となるのかわからなかったぞ。)

おもしろいもので、客層もあきらかに2分している。前から来ている客は必ずと言って良いほど「おばぁちゃんメニュー」を選ぶ。時々来る客(若者が多い)は、若旦那メニューを選ぶ。(でもそれは一見さんさ)

ワタシは当然、おばぁちゃんメニューを選ぶ。
「焼きそば」や「お好み」はいつだって食べられるし、ワタシでも作れるのだ。

おばぁちゃんメニューは素朴だが、おふくろの味がする。旨い。

若者世代と老年世代の融合で、何とか動いているように感じるが、おばぁちゃんメニューが無くなったら、多分、あの店への足は遠のくと感じている。

やっぱり、煮物が食いたい歳なんだよ。
でも最近の和食の店は、カッコだけで高すぎなのだ。

ひとつづつ、行きつけの店が閉じてゆくのは寂しい。
| つぶやき | 12:07 | comments (5) | trackback (0)
たまると思ってなかったさ
051023

写真は見づらい。
だが、まさしくこれはコドモ達のこつこつと努力の賜物なのだ。(笑
そんなんじゃねーな。

コレが待っているぞ。

ふふふ。

でも、そんなのに「ツキ」を使ってどーするよ。>おまえたち
| つぶやき | 19:38 | comments (5) | trackback (0)
帽子がなけりゃ
051020

やっと普通の時間に帰れるようになった。
ゆったり、のんびりと普通電車に乗車する。こんな時間帯に電車に乗るのも久しぶり。
この時期は電車の中も冷房が止めてあって困る。外は結構涼しくなったものの車内は空気が止まっていて暑い。朝のラッシュ時は尚更のこと。やっと汗の季節が終わったと思いきや上着を着ているから暑い。まだまだ汗かいてます。

そんな中で見かけた若い女性。
服はきちんとしたビジネススーツまでもいかないがオフィシャルもどき。なかなか決まっている。
フェイスもイイぞ。こりゃ。こりゃ。

しかしながら、頭の上にはスキーキャップ...。
深くかぶるのでなく、ちょこんと載せてるよう。帽子の大きさも頭に対して小さい。防寒ではありえない。まるで恵比寿さんのようなかぶり方。

「え。せっかくそこまでいけてるのに...。」

帽子との対比が可愛らしいには可愛らしいが、服と帽子のアンバランス。
あんまり見続けてると変な奴に思われるので見ないふりをするが、どうしても残念でチラチラ見てしまう。
「帽子なしの方がいいのになぁ。」(大きなお世話とも言う。笑)

それとも人の目を集めるためのアンバランスなのか。
そうであれば、作戦成功。おっさんは嵌ってしまった。
(普通の衣装であれば、見てもいないはず。)

寒い季節になると、帽子が増えてきますね。
ただ日本人で、男女ともにホントに帽子が似合う方ってあんまり見かけない。
特にフォーマル系の帽子が似合う方って皆無に近い。
ニット帽をうまく着こなす最近の若者達が中年になったら、そんな人種が増えるのだろうか。(謎

しかしながら、アンバランスはやっぱりおっさんにはわからないなぁ。
この辺りのセンスがわからないと、現代のスタイリスト失格なんだろうか。

帽子がなけりゃの後に続く結語は、皆様の想像におまかせします。
| 奇人伝説 | 00:41 | comments (3) | trackback (0)
カレーうどん
051015

はじめて入る麺類店
味の方があやしそうな時、純粋なグルメの人なら素うどんを選ぶだろう。
そこに味の本来のものが表現される。
だが、もし味付けが薄かったり、濃かったりするとガックリ感が大きい。

だから、そんな残念感を残さない様に選ぶメニューはいつも決まっている。

カレーうどん。

ダシの味でなく、カレーの味。
カレーの味には、大体間違いはない。

夏の間は暑くて食べるのがはばかれたけど、もうそろそろおいしく食べられる季節。

そして、今日も初店で選んだカレーうどん。

あやしい店では、カレーうどんはお奨めだな。
| つぶやき | 19:39 | comments (3) | trackback (0)
久しぶりの味
0510010

写真は少し見づらいが吉野家の牛丼。

BSE問題で牛丼が食べられなくなって久しい。
豚丼とかキムチ丼とかいろいろなメニューがあるのだが、やはり吉野家と言えば牛丼なんだよなぁ。豚丼も食べるとそれなりの味なのだが、あの甘辛のタレが無性に食べたくなるときがあるのだ。
BSEの問題の方は、もう少ししたら強制的に輸入制限解除しそうなのだが...。

三連休ということで、外に遊びに行って来た。
場所はココ
ここは穴場なのだ。入場料は開催でなければ「無料」だし、食堂関連、トイレ、遊び場、すべてキレイだ。何より、公園によくある犬の排泄物などは皆無。

気候も穏やかで、芝生の上でビールを飲むのは最適な季節。
久しぶりに自然の空気の中で憩いの時間を過ごしてきた。

この系統の場所だけで牛丼が提供されているということは、こういった理由だそうだ。

書いてあるように国産牛肉を使用しているから価格は高い。ただ、見る限り売れていた。希少価値を求めている人々も多い様子。ワタシもその一人。

やっぱり、甘辛のあの味がホクホクのご飯にかかり蒸らされている感じはイイ。
懐かしさすら感じたのは、大げさでないはず。
早く、復活をしてほしいなぁ。

ん、馬券?
大丈夫、万馬券一本とってトントンでした。
遊園地行くよりも、断然得しました。

ただし、この値段は日により違うのが、タマにキズですね。
| つぶやき | 18:40 | comments (3) | trackback (0)
これじゃ文化なんて...
051006

旧阪急梅田駅コンコースの解体工事が始まっている。
(前を通過するので気づいてはいたが、忙しかったのでこの話題に触れなかった。)
何と、あのバロックだろか。あの良い感じの空間を取り壊してしまうそうだ。

始めて大阪へ来た際、あの空間に身を浸し、日本にもこんな空間があるのだと嬉しくなった過去を思い出す。くいだおれよりも他の有名近代建築よりもずっと感動は深かった。
在阪でない方ならば、映画ブラックレインで靄の中、故松田優作がバイクで走りまくった場所と言ったらイメージしてもらえるだろうか。

木組みの表し天井の高い天井。きらびやかなステンドグラス。サインにはスチールのパンチング、気品あるシャンデリア。そして文様や絵が入った壁画の数々。
これだけの贅沢な空間は、日本全国探してもないだろう。
公共スペースと言うことで、いつまでも在るものとばかり思っていたのだが、商業論理の上では脆かった。

あの場所は良く人々の待ち合わせの場所になっていて、最初にカミさんと待ち合わせしたのもあの場所だった。大阪には、こんな場所があるのだと誇ってみせたかった。

確かに近代の機能空間からすれば「不便なのだろう。」
機能を配置しなおして、空間を上へ積めばもっと便利になることは想像に難くない。
しかしながら、本当にそれでいいのかと思う。
欧州では、キチンと昔の外壁や空間が残っているではないか。
多少、不便だとしても、それは、文化を育む。愛でる気位。便利以上の何かを我々に与えてくれていたはずだ。
これじゃ、日本に真の意味での「文化」が育つ訳がない。

と思っていたら、反対運動が起きていた。(遅すぎですね。)


「旧阪急梅田駅コンコースを残したい・・」

トラバされたサイトをいろいろ読んで行くと、日本の皆さんも捨てたもんじゃないと思います。
「ホントに良いものはどんな人にもわかるのだ。」と嬉しく思う。

壁画だけは残されるという。
設計者も、心底ではこの空間の価値をわかっていて、何らかのカタチで残したいと言った贖罪の意識があるのだろう。しかし資本の論理の上ではどうすることもできない。
ある意味、可哀想な立場だと思う。
(微塵にも感じていなかったら、設計者をやめるべき)
風聞によると、改築工事を落札された金額も非常に安いと聞いている。
あの空間を意識して、安価な近代材料であの空間を真似したら、空々しいものになるのは間違いない。因果なもんです。

ある意味、偉い人の一世一代の決断なんだろうが、その決断が末世まで誹られる可能性が高いです。

もっと上の方での判断が必要なのだと思う。
英断するならいましかありません偉い人。

明治の建築ではなさそうだが、いっそ明治村に移築してもらいたいぐらい。

新しい建築が良いとは限らないのだ。
| 企画物 | 16:26 | comments (5) | trackback (2)
秋桜
051003


♪薄紅の秋桜が秋の日の
 何気ない陽溜まりに揺れている
 この頃涙もろくなった母が
 庭先で一つ咳をする...。

秋めいてきました。
仕事も一段落したせいか、ゆったりとした時間に身を任せています。
カリカリして、他人の一動作にもイラついていた夏が嘘のよう。
やっぱり秋はイイです。
気持ちが穏やかに時間が長く過ごせそう。
こんな夜長は酩酊してしまいそう。
慌しい夏だったから、いっそうしんみり感が深い。
「さ、さ、もう一献」
「お、良いねぇ。」
(家族が寝静まった深夜。誰と話してるんだ。ん)
いいだろ。
少しアタマをクールダウンさせて、マイナーコードから転調するのさ。

最後まで歌ってみたら、娘の嫁ぐ日の歌だった。
うーん、いかんいかん。
こんな歌は、まだまだ先でいいのだ。
| つぶやき | 00:48 | comments (2) | trackback (0)

[1]




↑この広告は借用サーバーから送られてくるものでコンテンツと関係ありませぬ