2005.05.27 Friday
今日は殆どの人間が出払っていて、相手にしなくていいのでバンバン図面が描けるぞと思っていたが、間違いだった。電話がいたる箇所で鳴っている。くそ、電話はキライなのだ。
調子に乗り始めると、電話。苛立ちは募る。特に内線電話。
「○○さんいますか。」(名を名乗れ)
「いつ帰ってきますか。」(システム上、行き先はウェブでチェックできる)
「今日は戻らないようです。」
「ガチャン」(おいおい、何も言わずに切るなぁぁぁぁーーー。)
そんな日々を送っております。
(殆どは礼儀正しい方々なのですが、一部の無礼な方々が屹立してしまいます。)
おっと、そんな話では無かった。
仕事で遅くなって、終電近くになると、ときどき出くわす人物。
「中吊広告交換師」
電車には中吊広告が掛かっている。古来からの広告方式で、あれが無かったら電車の中はいかにも殺風景だと思うしつまらない。
電車内では本を読むようにはしているが、満員電車で本すら広げることができないときには、やはり中吊広告に目がいってしまう。
あの起源については、「いつから始まったんだろう。」と思い検索をかけてみたが、ぴったりとした解答が見つからなかった。知っている方、教えてください。
そんな中でちと読み込んでしまったサイトがあった。
「都市空間と広告」
おそろしく長いが、良くまとまっていた。
あの広告はいつ誰が交換しているのだろうと思っていた。
列車車庫に入った後や始発の前に掃除と共にやっているのかなと思っていた。
ワタシの乗車している某ローカル路線では、最終電車近くになると彼は乗り込んでくる。
年のころ、60は越えているおじいさん。
片手には踏み台を携えている。踏み板は木製。泥や雨水で年季が詰まった味が出ている。
脚もスチールの黒色が絶妙の色合いをかもし出している。
肩からは、たすき掛けをしたかばんのようなもの。でも袋の短辺部分は筒のようになっている。広告が長さがあるものだから両サイドの留めは不要なのだろう。
電車が動き出す。
そんなことは、じいさんはおかまいなし。
1.吊広告の下に踏み台を置く。「ひょぃ」とじいさんは乗っかり、今ある広告をはずす。
2.はずした広告を吊かばんの最上部に入れ込む。
3.吊かばんの中の、最下部の広告を引っ張り出す。
→ここがミソなんだと妙に納得する。取り出すのは下から、収納は上からだ。
1吊りの広告を替える時間は、1秒とかからない。まさしく早業。
終電間際なので、乗客もまばらだが、皆、彼の一挙手に目が釘付けになる。
美しいと言っても過言でない技。
そして、何の変哲もない道具。名人に使われる道具。
輝いて見える。
しかし、それは名人に使われてこそ輝く。
2005.05.21 Saturday
この仕事をしていると、日頃、見えないハイクラスの方々の暮らしを観ることができる。
テレビなどでは、そのような世界があることが映し出されているものの、画面に映し出された世界ではなく、実際の世界に接すると、また違った広がりとサプライズがある。
当然、上には上がいるものとはわかっている。
しかし、現物を直視してしまうと、チッコイ我が家とどうしても比較してしまうのだ。
「俺、いつか、こんな生活ができるのだろうか。できねぇよなぁ。」
私たちの設計の人間は、「とにかく良いものを観ろ」と先輩方々から言われ続けてきた。
金の掛かったものを見て、「成金趣味じゃん。」とか、「価値観が違うもんね。」とか、「ものと幸せは比例しまいもんねー。」とか、いろんな言い訳を作ってやせ我慢を続けてきた。(笑
とある方の自宅のリビング。
壁面にはマントルピース(暖炉)、ほどほどに明るいファブリック張りのソファ。テーブルは大理石トップ。床は一部石張りのコンビのフローリング。横の壁にはフルスクリーンの映像装置とサラウンドのスピーカー...。
朝は時間が来ると床暖房の暖気運転がなされたり、冷房がかかる。
映画を観たければ、タッチパネルを触れるだけで、窓辺のカーテンが自動に閉まり、スクリーンが下降して、照明が自動的に落ちる。大迫力の映像と音響...。
ちと「やせ我慢」もくるしい。
今回は「うらやましい。」とはっきり表現しちゃおうか。
「いつか、俺も...。」
夢想することに、金は要らない。
そんな夢があれば、頑張れるさ。
「希望格差社会」って言われている。
希望や夢をなくしたら、どうなるのだろうか。
確かに実現は難しいし、今後もたぶん今のままなんだろう。
「スローライフ」に代表されるゆったりとした日常が現れるのかもしれない。
(「コトバの使い方、それは違っているぞ。」とお叱りを受けそうだが。)
価値観の置き場所を、「金やモノ」から「意義」へ変える転化で変わって行くことも理解できる。
実際、多くの部分で自分をそうやって納得させてきている。
どうなんだろ。
それはいつでも出来るような気がする。
たまには「上を向いたっていいじゃないのか。」と発破をかける今日この頃。
半分、日常に耽溺しつつある自分への戒めかな。
気持ちを奮わせる?ん。萎えさせる?ものを見ちまったぜ。
2005.05.15 Sunday
長年使ってきた洗濯機が壊れた。脱水がでけない。
家族全員の選択物を毎日のように洗ってきたので、壊れても仕方ないと思っていた。
カミさんは、前々から不調を訴えてきていただけに、覚悟はしていたが急にきた。
いそいで土曜に家電屋に探しに行った。
チラシに入っていた特価格安品。先着限定5台とあったのだが...。
行ったときには、もう販売終了となっていた。
「明日もセールやりますので来てください。」
「ホンマかよ!洗濯機なんて特価品で買うようなもんじゃないやろ。ははーん。限定5台なんて嘘やろ。」
「違いますって、朝から並んではるお客さんがいるんですって。」
「と言うことは、現品はあるっちゅー訳だ。それ少し上乗せするから売ってくれ。明日、並んでもありつける可能性はないやろ。」
「勘弁してくださいよ。明日のセールがでけなくなりますって。それなら水曜に来てください。その時は他の店から集めてそのようにします。」
「アホな。壊れてるんやで。ウチの洗濯機。水曜まで洗濯でけへんやないか。」
とか交渉すること三十分。しかし相手も折れない。
いつからか、家電屋はまけなくなってしまった。
で、特価品と同等の機能を持つものを買うのもシャクなので、それ以上の機能のものを現在のものの処理費用と消費税分をカットさせ交渉終了。
結局、洗濯機がない負い目があるワタシの負けだ。
本日、その洗濯機が我が家に来た。
前の洗濯機の置いてあった場所を朝から大掃除。
溜まりに溜まったホコリをキレイに掃除して、新しいものとチェンジ。
うーん、やはり新品はキレイで静か〜♪
しかし、内心では、家電品は逝くときは一期に逝くという法則の発動の初動だと恐怖している。エアコン、冷蔵庫...。
財布が持ちそうにないのだが...。
2005.05.12 Thursday
♪ブンブンブン、蜂が飛ぶ。
何がやばいかって?
とりあえずココを見てください。
何げに検索をかけてみたら、案の定...。
ひっそりと裏の方でやっていたつもりだったので、ちと困惑。
ま、いたしかたない。そのうち下がってゆくだろう。
さて、設計がやっとモノを決める段階に入りつつある。
今までは機能を重きにおいて進んできた。
今度はここには何の材料でとか、マテリアルと決める状態になった。
アタマは完全に「ものづくりモード」
この床の仕上は何にしようかな。
あーでもない。
こーでもない。
こりゃ高そうだとか...。
結構、楽しんでおります。
でも、ゆったり楽しんじゃうと後がおそろしいんです。
さっさと決めていかないと、いつもケツはカッチンとなってしまうのです。
さぁ図面描くぞ。
とか言って、こんなことしてるし...。
2005.05.10 Tuesday
昼下がり、打合せを終えて電車に乗る。
ワイワイ、ガヤガヤと高校生の集団が乗車してきた。
どこかへ課外授業にでも行って来た帰りなのだろう。先生らしき人間はいない。
現地解散とでもなったのであろう。
「どこまで帰るんや。」
「なんばや。」
「俺、天王寺...。」
(ずっとこいつらと一緒なのか...。)
眠ろうとしたが、騒がしさに辟易とする。
仕方がないので、彼らの様子をウォッチングした。
それにしてもだ。
同じ学校で、同じ制服でこれだけバラエティを出せるとは驚いた。
やはり個性を出したい年頃、他人様とは違った主張がしたいのだろう。
全員、違った主張はあったが、主だった部分でピックアップした。
手に持っていた飲み物も、それぞれ違っていたので付記しておく。(笑
[ファンシー系]
ヒョロヒョロっと背の高い兄ちゃん。ズボンの裾はたくし上げ、半ズボンタイプにしている。
最近の若者?は皆そうなのか、スネ毛は全くない。
多分、ズボンを下ろしたら「しわしわ」になっていそう。お母ちゃんは怒るだろうなぁ。
そして、意味不明のキャラクターのポシェット
ワタシの時代は、そんなもん恥ずかしくて持てなかったんだけどなぁ。ま、いいか。
飲んでいたものは、カルピスソーダ
[モボ系]
最近は言わないのだろうか。「モボ」って表現。
エノケンの歌にもあった。
「俺は村中で一番モボだと言われた男〜♪」(古いなぁ)
ハンチング帽子をかぶって、かばんをたすき掛けにし、ヘッドホンで音楽を聴く。
ファッション誌にある感じ。
飲んでいたものは、ミルクティ。
見ていてイチバン、ノーマルな感じがした。
[正統派]
衣替えの季節。
ん、それは6月じゃねーのか。そうか半袖が先取りなのだ。
キチンと学ランを着ていた奴もいた。
最近は、短いやつなんですね。
昔はながーい長ランが高校生の主張だったんですけどね。
飲んでいたもの、コーラ。
[おやじ系]
このタイプはいつの時代にもいる。
まったくだらしない系。シャツのボタンは全開。しかも腹を出している。
腹も筋肉で割れていれば様になりそうだが、おやじ系プルプル...。
なんでそんなもんを出さんといかんのか。
タオルまで首からかけていかにもな感じ。
飲んでいたもの、たぶん、グレープジュース。
あーおもしろかった。
でも彼らと眼を合わせないように、苦労しました。
ワイワイ、ガヤガヤと高校生の集団が乗車してきた。
どこかへ課外授業にでも行って来た帰りなのだろう。先生らしき人間はいない。
現地解散とでもなったのであろう。
「どこまで帰るんや。」
「なんばや。」
「俺、天王寺...。」
(ずっとこいつらと一緒なのか...。)
眠ろうとしたが、騒がしさに辟易とする。
仕方がないので、彼らの様子をウォッチングした。
それにしてもだ。
同じ学校で、同じ制服でこれだけバラエティを出せるとは驚いた。
やはり個性を出したい年頃、他人様とは違った主張がしたいのだろう。
全員、違った主張はあったが、主だった部分でピックアップした。
手に持っていた飲み物も、それぞれ違っていたので付記しておく。(笑
[ファンシー系]
ヒョロヒョロっと背の高い兄ちゃん。ズボンの裾はたくし上げ、半ズボンタイプにしている。
最近の若者?は皆そうなのか、スネ毛は全くない。
多分、ズボンを下ろしたら「しわしわ」になっていそう。お母ちゃんは怒るだろうなぁ。
そして、意味不明のキャラクターのポシェット
ワタシの時代は、そんなもん恥ずかしくて持てなかったんだけどなぁ。ま、いいか。
飲んでいたものは、カルピスソーダ
[モボ系]
最近は言わないのだろうか。「モボ」って表現。
エノケンの歌にもあった。
「俺は村中で一番モボだと言われた男〜♪」(古いなぁ)
ハンチング帽子をかぶって、かばんをたすき掛けにし、ヘッドホンで音楽を聴く。
ファッション誌にある感じ。
飲んでいたものは、ミルクティ。
見ていてイチバン、ノーマルな感じがした。
[正統派]
衣替えの季節。
ん、それは6月じゃねーのか。そうか半袖が先取りなのだ。
キチンと学ランを着ていた奴もいた。
最近は、短いやつなんですね。
昔はながーい長ランが高校生の主張だったんですけどね。
飲んでいたもの、コーラ。
[おやじ系]
このタイプはいつの時代にもいる。
まったくだらしない系。シャツのボタンは全開。しかも腹を出している。
腹も筋肉で割れていれば様になりそうだが、おやじ系プルプル...。
なんでそんなもんを出さんといかんのか。
タオルまで首からかけていかにもな感じ。
飲んでいたもの、たぶん、グレープジュース。
あーおもしろかった。
でも彼らと眼を合わせないように、苦労しました。
2005.05.07 Saturday
土曜日だと言うのに授業参観だった。
風もさわやかな五月晴れのこんな日に決行するだなんて何考えているんだ。とやりたいところだけど、連休中とあって家でもゴロゴロするにも飽きてきたし、かと言ってどっかへ行くにも気合と先立つものが心元ない。
ひさしぶりに学校という建物内に入った。
入り口では、大阪府の方針に従って警備員のものものしいチェック。
学校に入るのも一苦労のご時世になってしまっていた。
建物内に入る。やはりスケールは子供用。低い手洗いに低いトイレなど。
この建物種を設計しようとしたら、スケールを最初から勉強の必要があるなと思う。
それなりのノウハウもありそう。いろんなものを見るのもいいことだ。
しかしながら、写真の耐震補強。
昭和56年以前に建設した旧耐震基準の建物は、全国で同様の耐震補強が行われている。どこもかしこも同様なブレースでの補強建築となっている。
簡単に言うと、弱いとされている窓などの開口部に鉄骨でバッテンを入れるって方法。
しかしながら、本来、窓であるべき場所にブレースで景観を遮っているっていうのってどうなんだろうか。「地震で壊れないようにするために当然だろ。」と言う合理主義的観測もあるだろう。
そんな主義が建物全体に適用されると、結構見るも無残になる。
収まりも無残な後付けの防火扉や消火栓。大人の使用する建物だったら「何じゃこれ。」みたいな部分が、さも当然のように溢れ出す。
世の中にはオープンスクールみたいに、新しい学習形態にて指導している学校もある。そんな学校はシステムのみならず、建物自体も感受性や情緒に訴えかけるリッチな空間となっている。
景観を遮らない耐震補強みたいなことがないかなと調べていたら、あるじゃないの。
ブレースのない耐震補強
考える人はやっぱりいるなぁ。勉強になります。
新工法なだけにコストと効用の問題もあろうが、やはりこういった部分で少しづつ実利充足一辺倒の部分を変えていくべきじゃないかなぁと言ってみたりする。
2005.05.05 Thursday
柱のキズはおととしの〜♪
子供の頃、実家の柱にはキズが付いていた。歌のとおり背丈を計ってた。
あんまり伸びなかったけど。笑
ところで、今の家屋で柱にキズ付ける家ってあるのだろうかと思ってみる。
木製の柱の「あらわし」自体が減っている。新建材で大壁作りが主流となってるから木部が出るところは、建具枠ぐらいなものか。
逆に真壁作りの柱の表しの建物は高級なもので、キズをつけるなんてもってのほかとなりそう。
某キリンビールのCMで、田舎へ帰った父親がふと柱のキズを見て、遠き過去を思い出す。孫となる自分の子供の背丈の新しい印をつける。
うーん、いいCMだ。
だが、もし都会の家に帰って、子供がキズを付けたいって言ったら、どう言うんだろうか。「家のものにキズ付けたら、ダメだぞ。」だろうか。
昔のひとびとは、おおらかだった。
そんな感慨にふけると「時代が違うんだよ。」と言われそうだが...。
大空を鯉のぼりが舞っている。
「鯉のぼりの需要は減ってない。」らしい。
2005.05.03 Tuesday
連休はつらい。休みもほどほどがイイ。
どうですか。
行き先を決めず、あっちにふらふらこっちにふらふらしてる。
どこへ行っても混んでいるぞ。
朝、久しぶりに我が家の車も洗車した。
いやーキレイになりました。
さすがに、GW特別料金みたいなことは無くなった。
昔はあったけど、どうなんだろう。そう言えば、お正月料金つーのも無くなった。
やっぱり休みだからって値段を「ぼる」のは心苦しいってことになったんかな。
コンビニが出来て、休みだからって世間全体が休みってなことは無くなった。
その影響が大きいのだろう。
庶民にとってはうれしい動き。
何気にファミレスに入る。
みんな、それぞれに好きなものを頼む。
そして、ファミレスには良くあるメニュー「サラダバー」を付けておく。
しかしながら、我が家は1つだけ。
何度も盛り付けて、家族で野菜をいただく。
当然、最後のデザートもキチンといただきます。(笑
昔、学生の頃、集団で行って、フライドポテト&ライス&サラダバーで思いっきり食ったことも...。お店の皆さんすみません。
ケチ?
いやー、そうですねー。
皆さんの家族はキチンと全員分のサラダバー料金って払ってますか。
そんなこんなで、あと何日あるんだ連休。
ツライなぁー。(笑
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